日本全体の美術品市場規模を2,186億円と推計。コロナの影響が最も大きかった2020年と比較すると、2021年の美術品市場は回復したものの、2019年比では減少(15%減)となりました。しかし、世界の美術品市場における割合を推計すると、2020年の世界の市場規模(5.2兆円)に対して日本(国内事業者の市場規模・1,929億円)は3.7%と推計され、為替変動の影響もあり2019年の3.2%から上昇しております。また、美術鑑賞と購入の関連性を調査し、展覧会の市場拡大への寄与を検討いたしました。本調査では、アンケートによる動向調査にとどまらず、過去の美術品の価格動向を調査・分析して、美術品が資産性についても考察いたしました。そして国内アートオークションの売買データを分析し、美術品には、経年による減価するもの(美術工芸品と呼ぶ)、に対して、一定の原資産価値を有し、資産とみなせるものもあることを結論づけました。